「ただいまー」
元気は、任務の資料を受け取って家へと帰り、リビングに入った。
リビングは、ミルトリーファミリーのアジトも兼ねている。
「「「「おかえりー」」」」
そこにいたのは、不良と喧嘩して、その怪我を各自手当てしている4人だった。
「・・・また派手にやったな。一週間後までに治るかな」
「一週間後?何かあるのか?」
真樹が問う。
「ああ。さっきボスに呼び出されてさ、『壷の国』に行ってこいって言われた。これがその資料だ」
元気は手に持っていた資料を4人に配り、簡単に任務の内容を説明した。
「・・・といった感じだ。何か質問は?」
「大有りだ」
そう言ったのは、優子。
「任務内容には理解できたけど、一週間後って始業式の日だったはず」
それを聞いた元気は、しまった、という顔になる。
「・・・そういえば、そうだったな。でも、もう引き受けてしまったしなあ・・・」
部屋の空気が重くなる。
そんな空気を打ち払うように、今度は渉が言った。
「それならいっそ、学校サボってでも任務を優先すればいいと思うんだけど」
「俺も同感」
「俺も」
阜と真樹もそれに同意する。
「僕もだ。個人的に、学校の授業よりも任務のほうがよっぽど楽しく感じる」
「それ俺も思った」
優子の発言に、今度は渉が同意する。
「・・・というわけだ。だから、一日ぐらい学校サボって、任務を楽しもうじゃないか。5人の任務なんて久しぶりだし」
真樹が笑顔で言う。
「うーん・・・。ま、いっか。皆の言う通りだ」
元気は少し悩んだが、吹っ切れたように言った。
「じゃあ、一週間後の4月8日午前8時、ここに集合だ」
「「「「Il beneplacito!」」」」
(そういえば、何で元気だけスーツなんだ?)
(パジャマのまま魔力開放したからそれを隠してるんだよ)
(な、何で分かった!)